抜け毛は、健康な人であっても毎日平均して100本ほど抜けています。
それがAGAになると、なんと500本と健康な人の5倍ものスピードで抜けているのです。
そもそも毛はヘアサイクルをとおして成長し、太くコシのある健康的な毛に育ちます。
しかし、AGAになるとこのヘアサイクルが乱れるため、細く弱い毛しか育たない、もしくは発毛しないという症状が起こってしまうのです。
ココからはより詳しくAGAのヘアサイクルについてご紹介します。
抜け毛の原因!ヘアサイクルの乱れとは
健康な方とAGAのヘアサイクルは以下の流れになります。
成長期(初期)⇒成長期(中期)⇒成長期(後期)⇒退行期⇒休止期
成長期(初期)⇒退行期⇒休止期
毛は成長期に段階別で太く強く成長していきます。
それがAGAでは、成長期が極端に少なくなるため、「弱毛」と呼ばれる細くヒョロと弱い毛しか育たなくなってしまいます。
ヘアサイクルのそれぞれの役割について
【成長期】
毛が一気に成長する時期です。毛をつくりだすのに必要な「毛母細胞」が活発化することで、太く強い毛を育てていきます。髪の毛の約80~90%は成長期といわれています。成長期は3段階にわかれており、詳しい働きは以下のとおりです。
⇒成長期初期
髪の毛が生まれる一番初めの段階です。毛母細胞が分裂を繰り返し、活発に活動をしはじめている時期。古い毛を押しだし、新しい毛を発毛させる準備をしています。
⇒成長期中期
古い髪の毛を押しだしている段階です。すでに奥の方では新しい髪の毛がつくられており、古い髪の毛が抜け出す時期です。
⇒成長期後期
新しい髪の毛が長く太く成長する時期です。毛母細胞も一番活発に活動し、平均して3~5年間は継続します。
【退行期】
毛母細胞の活動がどんどんと退行していくため、新しい毛はつくられません。退行期は全体の約1%ほどといわれており、休止期に入る準備に入ります。
【休止期】
休止期になると毛母細胞の活動も完全にとまり、成長期に向けての準備期間に入ります。髪全体の約10~20%を占めるといわれています。
抜け毛の原因ホルモン「DHT」とは?
「DHT」は男性ホルモンです。
男らしい体作りのために必要なホルモンですが、DHTと男性ホルモンレセプターが結びつくと、抜け毛因子を刺激し抜け毛を促進してしまいます。これにより、どんどんと抜け毛が進行し、薄毛になっていくのです。
そんなDHTは、男性ホルモンの「テストステロン」と「5-αリダクターゼ」と呼ばれる体内にもともとある酵素が結びつくことでつくられます。
AGA治療薬では、5-αリダクターゼの働きを阻害しDHTができないように抑制することで、ヘアサイクルを正常に整えてくれているのです。
抜け毛の原因はイロイロ!AGAと間違いやすい病気について
毛が抜けてしまう原因は、ホルモン以外に病気の可能性もあります。
AGAと間違いやすい脱毛症はコチラ↓
・牽引性脱毛症(けんいん)
長期的に同じ個所をひっぱった髪型にしていると、毛根部分に負担がかかり抜け毛や切れ毛が増え、髪の毛が細く弱くなってしまいます。
・びまん性脱毛症
基本的に髪の毛全体の量が減る脱毛症で、とくに女性が多く発症します。しかし、男性でもつむじを中心にした頭頂部から毛が薄くなることもあり、老化が主な原因と考えられています。
・円形脱毛症
円形や楕円形の脱毛です。ストレスや生活習慣の乱れでもなりやすく、毛が抜けている部分と生えている箇所の境界線がわりとハッキリしています。
抜け毛の原因別に改善と対策!
一口に抜け毛といっても、その原因はさまざま。
健康的なひとでも、毎日ある一定の数は抜けています。
そのため抜け毛の原因をハッキリさせ、治療が必要な場合は、お薬の利用や生活習慣を見直していきましょう。